名作と言い切れない迷宮組曲

2019年6月5日

AVGNの動画では信者の方がAVGNN化してたが、迷宮組曲も名作かと言われるとやや疑問符がつく。

決してクソゲーではなく、面白い要素もあるしバランスも悪くないのだが、ハットリくんのレビューでもあげたように、この頃のハドソンのゲームは操作性に癖があるのだ。

ハットリくん程もっさりしているわけではなく、普通にプレイする分にはそこまでイライラするほどではないのだが、どうにもスッキリとしない操作性が残念なところ。

これがレスポンスよく意のままに動かすことができたとしたら、ゲームが簡単になりすぎる可能性があるので、操作性にあったバランスにはなっていると思うのだが、どうにも爽快感に欠ける。

道中は良いがボス戦がこの操作性だと結構厳しい。

ランダムで弾を撒き散らしてきて、ダメージも大きいので難易度は高めである。

これも操作性が良ければ、敵の攻撃を避けながらということもできるのだが、操作性の悪さによって避けるのが難しい弾道もあり、少々ストレスが溜まる。

ただ、極めて劣悪というわけでもなく、避けることも絶対不可能な当たることが前提というわけでもないので、ヒットアンドアウェイでちまちま戦えばクリアが無理というほどではない。

当然このような攻略をしようとすると、ボスを倒すのに時間がかかり面倒さが勝ってしまう。

あまりにもあっけなくボスを倒してしまうゲームよりは、やりごたえがあるのは事実なのだが、どうしても無理に釣り上げられた難易度に感じられてしまうため、実によくできたゲームという印象は持てない。

探索型の迷路なので隠し通路や扉にアイテムを見つける楽しさがある一方で、何をして良いのかわからないといった問題が生じる。

これに関しても当時ありがちな理不尽すぎる謎解き要素とまではいかないので、十分に楽しめる範囲ではあると言えるのだが、鋼材相半ばといった感じだ。

悪くないゲームであることは間違いないし、ギミックは面白いものも多く印象に残る。

楽器箱を集めていくごとにボーナスステージの音楽が豪華になっていくところは、迷宮組曲の名に相応しく感動ものだ。

名作足り得る要素は数多くあるのだが、余計に終始ついて回る少し残念な操作性が名作には少し足りない要素となってしまっている。

この操作性が悪いと感じない、むしろ好きだという人なら文句なしに名作かも知れないね。

全然関係ないのだが、UNDERTALEのパピルスのBGMを聞くと、迷宮組曲の井戸の曲を思い出す。

聴き比べてみるとそこまで似ていると感じるほどではないのだが。