心臓麻痺リスク大 究極のパズルゲーム エッガーランド
エッガーランドはあのHAL研究所が開発、発売をしたアクションパズルゲームなのだが、ファミコンカセットでは初の迷宮の復活にてパッケージで「究極のパズルゲーム」を謳っている。
随分とまあ大した自信だと思うものだが、大きく吹くだけあって確かに究極のパズルゲームと唸らされる仕上がりになっている。
ゲームのルールは画面上にあるハートフレーマーを全て回収をして、宝箱を取るとクリアと言う至ってわかりやすいものなのだが、パズル要素に加えアクション要素も含まれているのでなかなか難しい。
シリーズごとに難易度が変わってくるが、後半になるほど難しくなってきて、アドベンチャーズオブロロ2に至っては、序盤から詰まる面が数多くある。
迷宮の復活は適度な難易度なので、難易度的にはここから始めるのが一番いいかも知れない。
ルールはシンプルなのだが、画面上には嫌らしい特徴を持つ敵が多々いるので、それらを上手くかいくぐったりあるいは利用をしてハートを回収し宝箱を開ける必要がある。
敵の特徴も攻略の要素に必須なので、この辺がよくできていて単純に操作キャラであるロロを妨害するだけでなく、助けになってくれることもある。
動くことはなく接触をしてもやられることはない、スネーキーはエッグショットと呼ばれる卵化ビームで移動をすることができ、任意の場所に配置をして盾にしたり、水路に沈めて船代わりにできる。
全てのハートを回収すると動き出し追いかけてくるスカルや普段は眠っているがスカルと同様ハートを回収した後、目を覚まし軸が合わさると火を吹いてくるゴル。
触れてもミスにならないが、その場で眠りについて動かなくなってしまうリーパーなどなど面白い敵がムズにいる。
そして、エッガーランドシリーズが心臓麻痺を引き起こすと言われる、大きな理由がメドーサとドンメドーサの二匹がいるためだ。
この二匹のモンスターはロロと縦軸か横軸が合わさると、石化ビームを打ってきてミスになる。
回避は不能なので軸が合った瞬間に死亡が確定するのだが、その瞬間に動きが固まるというのは非常にびっくりするのだ。
メドーサは位置が固定なので、気をつけていれば驚くようなことは避けられるが、ドンメドーサは左右上下のどちらかに動いているので、気をつけていても軸合ってしまってやられることがある。
他のモンスターもいて鬼ごっこをしながら、この二匹の軸も気をつけなければ行けないというのは、かなり大変だ。
一応はアクションが苦手な人でもなんとかなるような、綺麗な正答が用意されているのでアクションが極めて高いというわけでもないが、あれこれ考えながら動き回っているとあっさりと刺されてしまう。
この不意打ちは何度は食らってもびっくりするもので、忘れた頃にやられるので余計に心臓に悪いのだ。
その度にこのゲームを作ったHAL研究所の開発者たちがほくそ笑む光景が目に浮かび、実に胸糞悪いゲームでもある。
だからこそ、難しステージをクリアしたときの喜びというのは大きく、開発者に勝ったという気分にさせてくれる。
まさに開発者との真剣勝負を味わうことができる、究極のパズルゲームである。
面白いことは間違いないのだが、迷宮の復活に関して言えば、ややテンポが悪いのが欠点となる。
例えば水のステージでミスをすると、一旦前のステージから水流に乗ってやり直さなければいけないと言った点だ。
水流の動きはかなり遅いので、同じ面を再挑戦するのにいちいち数十秒かかってしまう。
また、残機の概念がありロロが全てやられるとゲームオーバーになるが、特にペナルティはない。
パスワードが表示されるのはゲームオーバーのときなので、そのためだけにゲームオーバーの概念があるようなものだ。
なくても全く困らないので、いつでも任意のタイミングでパスワードが見られるようにすれば良いのだが、いちいちゲームオーバーになるのは面倒くさい。
これは後のシリーズでなくなったので、無意味ということでなくなったのだろう。
ただ、裏技を使えばテンポよく進めることができ、「きいそうさ すきなとこいくきのう みせなさい」でステージセレクトができる。
別に先の面をプレイするために使わなくても、ミスをした時に移動時間を短縮させるためだけに十分に使えるので価値はある。
迷宮の復活は多少不満のある仕様はあるが、比較的シリーズの序盤にしてはシステムはすでに完成をしているだけに、古いからつまらないということはない。
人を選ぶゲームだけに万人に受けるかは微妙なところだが、パズル好きにはぜひとも挑戦をしてもらいたいもので、それと同時にメドーサの恐怖を味わっていただきたい。
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