別にクソゲーではないドラゴンボール 神龍の謎

コンボイの謎と並んでクソゲーの呼び声高いかも知れない、ドラゴンボール 神龍の謎だが言うほどクソゲーでもない。

出来が良いわけではないが、一応遊べる内容にはなっていて同時期のタイトルと比較をすると平凡なゲームだと言えよう。

取り立てて面白いと思えるポイントが無いことを考えると、ある意味正統派のクソゲーとも言えないことはないが、はっきりとここが駄目というポイントも無いのでクソゲー扱いするにはちょっと弱いような気がする。

世間的な評価が高くない理由としては、全体的に大味なバランスに加えて運要素が強いことではないだろうか。

悟空は燃費が悪いので時間の経過とともに体力が減っていく。

体力を回復するにはアイテムを取る必要があるのだが、アイテムの数には限りがありしかもランダムときている。

ミスがないにもかかわらず、回復アイテムがでなくてゲームオーバーになってしまったということがあり得るだけに、この辺はイマイチに感じられるポイントだろう。

運が悪いとテクニックがあってもゲームオーバーになってしまうのが必ず悪いとは限らず、運要素がゲームの面白さに役立っているシレンやトルネコシリーズを代表とするローグライクがあるだけに一概に悪いとは言えないのだが、神龍の謎に関して言えば面白くない方向に働いている。

それでも体力に余裕があればまだマシなのだが、後半になればなるほどシビアになっていくので、回復アイテムがでなくて先に進めないとイライラするだろう。

難易度的にはそれほど難しいものではないので、ある程度のプレーヤーになれば回復アイテムがでるかでないかで決まってしまう。

はっきり理不尽だと言えるようなところはこの辺りで、それ以外に部分に関しては許容できるかなというレベルの内容だ。

それがなぜクソゲーの呼び声高くなってしまったのかはよくわからないが、ひとつはタイトルがドラゴンボールだったからというのがあるのかも知れない。

超人気漫画のドラゴンボールを題材にしているだけに、期待はいやが上にも高まってしまうものであり、その中でちょっと出来が悪い作品が仕上がるとがっかり度は高くなってしまう。

グラフィックも当時としては並だとしても、キャラゲーだとグラフィック命の部分があるから、全てにおいて平凡なこのゲームはドラゴンボールの名を関したことで評価がマイナスになってしまったのかもしれないなぁ。

もっとも、そのおかげで売れた部分があるんだろうから、作った方からすればどうでもいいのだろうが、不当に評価が低くなってしまった作品という印象を受ける。

ま、バンダイのゲームの多くがキャラクターの人気にあぐらをかいてイマイチな出来が多いのも事実なんで仕方ないよね。