メタルマックスゼノは名前に泥を塗る作品か

2019年5月16日

前回のアンダーテイルの動画を上げてる人がメタルマックスシリーズの最新作もプレイしているようなのでちょっと見てみた。

自分がプレイしたことがあるのはリターンズと2なのだが、竜退治はもう飽きたのキャッチフレーズだけに、当時としてはまま斬新だったよね。

とは言っても実際にプレイしたのは発売から結構たってからの2000年頃か?

なのでその時点で結構古くなっていたわけだが、それでも斬新さを楽しむことができた。

基本的にこのシリーズは自由度の高さが売りなところがあるので、そこを受け入れることができるかどうかで評価が変わるかな。

後は荒廃した世界ではあるものの、その中で力強く生きる登場人物たちの生命力を感じさせるところも良いところだよね。

ところがぎっちょん最新作は旧作の良さがかなりスポイルされていて、見ている分には悪くないのだが、実際にプレイをしたら不満を感じそうな出来栄えだった。

ある程度シリーズを踏襲している部分はあるし、BGMやSEも過去作のものが使われているところもあるので、その辺でニヤリとできたりするのだが、穿った見方をすればこの辺適当に入れておけば、マニアは喜ぶんでしょ的な浅はかさが感じられる。

というのも肝心のゲーム本編が一本道で自由度が低く、ストーリー性もイマイチだからだ。

話があってないようなものは旧作も変わらないのだが、そこにはドラマがあってストーリーをなぞる必要はないけれども、いろんなドラマを見る楽しみはあった、

しかし、今作は茶番を見せられているような感じで、いまいち面白みに欠ける。

自分が一番つまらないと感じた部分は、集落が存在していないところだった。

これはほとんどのRPGに共通する部分だと思うが、RPGの楽しさは探索をしながら新しい街や村を発見したときのワクワク感ではないだろうか。

どのような装備が売っているのか、どんな情報が聞けるのかが楽しさのひとつなわけだが、メタルマックスゼノにはそれがない。

人類がほぼ絶滅しているという設定があるので、ストーリー的には矛盾をしていないのだが、矛盾をしていないことと面白いことは別である。

ありきたりかも知れないけど、絶滅していたと思われたが生き残っていた集落があったとかのほうが発見の喜びはあるよね。

それでも、ゲームの方向性で言えば集落が存在しなくても楽しむことはできるかも知れないが、メタルマックスシリーズというのは、自由度の高さに加えて敵を狩って金を集めて戦車を改造していくのがもう一つの面白い部分だったりする。

旅先で新しい武器を購入できる場所もなければ、改造することもできなければ面白さは半減だ。

一応、武器を買ったり改造はできたりするようだが、それも唯一生き残った拠点でのみ。

登場人物もわずか数人程度で、敵を狩って金をくれるのもその中で完結しているので、貨幣の意味ってありますかって感じ。

貨幣の価値があってないような世界で稼いだ金で改造したりするのって、これお店やさんごっこですよねって話。

批判しかしてないけど見ている分には別に悪いとは思わなかったが、実際にプレイをしたら違うんだよなってなりそう。

やってみないと面白さがわからないゲームってあるけど、やるとつまらないけど見てる分にはそこそこ楽しめるって言うのはあんまりないよね。